木と暮らしの制作所

森のバトン インターンシップ見学ツアー

森のバトン インターンシップ見学ツアー

森のバトン インターンシップ見学ツアー

飛騨の地域一体となったものづくりを体感しながら職場をめぐる1泊2日のツアー

森林業、木工業、建築業に関わる仕事に興味のある就職希望者向けのインターンシップ見学ツアーを6月30日-7月1日に開催します。

このツアーは、就職をしたい方が希望する一事業者・業種のみを訪問する職場見学ではなく、高山市・飛騨市の川上(伐採)・川中(選木・製材・乾燥)・川下(製造)の一連の企業・事業者の現場をめぐるツアーです。この地域ならではの林業・木のものづくりの流れ、顔の見える人と人のつながり(連帯)のなかで働くということに触れながら、地域の人たちとの対話を通して就職を検討してもらえる機会です。ツアー後には、相談会を実施。夏休みなどを利用しインターンシップをご希望の方には企業・事業者とお繋ぎします。
飛騨地域で働くことに関心がある学生や経験者の方のご参加をお待ちしております。
企画・運営は、木と暮らしの制作所と飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)です。

こんな方におすすめ
飛騨地域で、森林業、木工業、建築業に関わる職場に就職したい学生・経験者
インターンシップ見学ツアーに興味がある方
飛騨地域の森・木と関わりのある仕事に興味のある方

イベント詳細

森のバトン

森のバトンは、森林業、木工業、建築業など、飛騨の森・木のものづくりに関わる仕事の魅力を発信し、就職希望者と地域の事業者をつなぐ企画です。
具体的には、木と暮らしの制作所とヒダクマが、就職希望者向けに飛騨地域の関連企業・事業者の紹介、インターンを募集するための見学ツアーの企画・運営、その後のインターンの参加・受け入れがスムーズに進むようサポートし、本採用へつなげる取り組みです。

今回のインターンシップ見学ツアーでは、1泊2日で高山市・飛騨市内の企業・事業者を訪問し、職場を見学させてもらったり、そこで働く方から仕事についての話をうかがいます。

開催情報

開催日    2023年06月30日(金)-07月1日(土)
会場    高山市・飛騨市内各所
参加費    5,000円(税込み)/おひとり様
定員    24名(先着順)
申込方法    「参加申込」をクリックし、フォームよりお申し込みください。
申込締切    2023年06月26日(月)17:00

共催:木と暮らしの制作所、ヒダクマ
後援:高山市、飛騨市
お問い合わせ先:
木と暮らしの制作所 E-mail: info@kitokurashi.com Tel: 0577-77-9773

対象:林業から木工・建築など木に携わる業界への就職希望者
ツアー訪問先企業(予定):
飛騨高山森林組合、奥飛騨開発株式会社、飛騨市森林組合、株式会社カネモク、株式会社西野製材所、株式会社柳木材、飛騨産業株式会社、株式会社柿下木材工業所、白百合工房、田中建築(順不同)
共催:木と暮らしの制作所、ヒダクマ
後援:高山市、飛騨市
お問い合わせ先:木と暮らしの制作所  
E-mail: info@kitokurashi.com 
Tel: 0577-77-9773

■ご注意
参加費に含まれるもの・含まれないものは、下記「参加費について」をご確認ください。お支払いは現地決済(現金のみ)です。 プログラムは、予告なく変更される場合があります。 ツアー訪問先のインターンシップの受け入れ可否は、実施後の調整となります。企業・事業者との調整次第ではご希望に添えない場合がありますので、予めご了承ください。 イベント当日の内容は後日木と暮らしの制作所・ヒダクマのオウンドメディアに掲載する場合があります。

キャンセルポリシー: キャンセルされる場合は、実施日の4日前までに木と暮らしの制作所までメール・電話でご連絡ください。それ以降は、以下のキャンセル料が発生いたします。
– 3日前:30%
– 前日:50%
– 当日:100%

参加費について
【参加費に含まれるもの】
・ツアー参加費(ガイド料、保険料を含む)
・ツアー時の移動費(バスでの移動になります)
・宿泊費(1泊2日/相部屋利用)
※宿泊に関する詳細は、下記「ご宿泊のご案内」をご覧ください。

【参加費に含まれないもの】
・食費(Day1夕食懇親会費、Day2朝食・昼食代)
・飛騨までの移動費(各自手配をお願いいたします。)

ご宿泊のご案内
cup of tea:ensemble 高山市内にある全8部屋の小さな宿。滞在をより深く体験してもらい、四方を山に囲まれたこの地の特徴を最大限に表現するため、館内で使用する木材は近隣の山で採れた杉や岐阜県産の広葉樹をふんだんに使用。コラボレーションパートナーとして飛騨高山を代表する木材加工のプロフェッショナルである飛騨産業を迎え、様々な特徴を持つ地域の資源をいかした空間。

宿泊先: cup of tea:ensemble
詳細:https://cupoftea-takayama.net/ensemble/
注意事項: 相部屋でのご利用となります。
※別の宿泊先などを利用する方の宿泊費は、自己負担となります。その場合の参加費の一部返金はございませんので、予めご了承ください。

プログラム

DAY1|06月30日(金)
12:45-13:00    受付@飛騨市図書館前(飛騨市役所隣)
13:00       出発
13:00-13:15    移動(バス)・イントロダクション
13:15-14:00    奥飛騨開発株式会社
14:00-14:20    移動(バス)
14:20-14:50    株式会社カネモク
14:50-15:00    移動(徒歩)
15:00-15:30    飛騨高山森林組合
15:30-16:00    移動(バス)
16:00-17:00    飛騨産業株式会社「HIDA ⾼⼭店 森と暮らしの編集室」
17:00-17:20    移動(バス)
17:20-18:30    cup of tea : ensemble チェックイン・小休憩
18:30-       交流会(自由参加)@cup of tea : ensemble

DAY2|07月01日(土)
08:30       cup of tea : ensemble 集合
08:30-09:00    移動(バス)・本日の流れご案内
09:00-09:30    株式会社柿下木材工業所
09:30-09:45    移動(バス)
09:45-10:15    白百合工房
10:15-10:30    移動(バス)
10:30-11:00    田中建築
11:00-11:15    移動(バス)
11:15-11:45    株式会社西野製材所
11:45-12:00    株式会社柳木材
12:00-12:15    移動(バス)
12:15-13:15    ランチタイム(自由時間)
13:15       飛騨市役所駐車場集合
13:15-13:45    移動(バス)
13:45-14:15    飛騨市森林組合
14:15-14:45    移動(バス)
14:45-15:45    ふりかえり・相談会@FabCafe Hida
15:45       終了・お疲れさまでした!
(電車の方は、16:10飛騨古川発でお帰りの想定)

参加事業所

飛騨高山森林組合
平成19年に木材製品流通センター(製材工場)を設立し、平成26年度には新宮土場を取得。これにより、飛騨高山の山の管理から樹の育成、伐採、製材、製品へと樹から木へ一貫生産管理することが可能になった。岐阜県北部の高山市および白川村の区域を管轄する。土地面積は253,000haと東京都全体に匹敵する広さで、そのうち森林は235,000haを占め、林野率93%。山の管理・伐採に関する森林事業部、搬出された原木の管理・販売を販売部、製材・製品の販売については木材加工流通部が担当している。
https://hida-takayama.org/

奥飛騨開発株式会社
高山市国府町にある原木の販売と菌床チップ製造、外部の施業を行う専属のチームと連携した林業を行っている会社。自社の敷地内にある中間土場で選木を行っている。

株式会社カネモク
昭和29年、鉄道枕木の製材工場(資)森本商店として創業。飛騨の広葉樹を中心に良質の広葉樹だけを家具用材に挽いて、乾燥し現在の基礎ができる。平成6年11月「高山木の里団地」の工場移転に伴って、社名を(株)カネモクとした。原木仕入から製材・自然乾燥・人工乾燥・木取りを全て自社で行い、工場には家具メーカー・個人工房・クラフトマン・木に興味のある方々が訪れる。産地証明の付いた原木を全て自社管理し、材料の流れをスムーズにすることでコストダウンを図り、お客様に安心して使っていただける製品を届けている。木に囲まれた人の心優しさと、豊かさに貢献できる会社を目指している。
https://kanemoku.jp/index.html

飛騨産業株式会社
飛騨地域を代表する老舗家具メーカー。「豊富な森林資源」と「飛騨の匠の心と技」を背景に1920年創業。当時、最先端技術である「曲木家具」に取り組み、生産・販売・輸出するなどのベンチャー魂は、現在にも受け継がれている。人を想い、時を継ぎ、技を磨き、森と歩むという、匠の心と技を持つこと。節や杉の魅力を引き出した家具を世の中に送り出してきたように、これからも森林資源への探究を重ね、その活用を牽引し、木の温もりある暮らしをお届けすること。新たな創造を可能とし、その魅力を求めて人々が集う場所へ。創業の地である飛騨を「木工の聖地」とすることを志している。

https://hidasangyo.com/
採用ページ:https://hidasangyo.com/company/recruit/

(今回のツアーでは、現在募集中の職種のほか、国産家具用材の乾燥管理・製材を推進する「森のめぐみ事業部」にもフォーカスし紹介します)

株式会社柿下木材工業所
1957年創業。家具の産地、飛騨高山で培った技術を応用し、木製照明から額縁や小物まで様々な木製品を製造。課題解決のソリューションまで、必要な製品の提案を含めてお客様の要望に広く応えたものづくりをしている。長年の経験を生かしたオーダーメイド製品の品質は高い評価を受けている。
https://www.kakishita.co.jp/
https://moare.jp/

白百合工房
自然ゆたかな飛騨高山の山あいにある工房。はっきりと四季が感じられるなかで、シンプルにものづくりに励んでいる。伝統的な技術をふまえ、安心できる素材で、現代の生活にあったものを製作。 1982年白百合工業設立、その後、2000年に白百合工房に変名。2011年「TSUMIBOBO」保育士が選ぶ ぎふの木のおもちゃ十選に選定。2012年「TSUMIBOBO」高山市新作土産品 最優秀賞。2013年「TSUMIBOBO] グッド・トイ 2013 認定など。2022年には飛騨発のアウトドアブランド URIS OUTDOOR GEARS を設立。
https://www.tsumibobo.com/
https://shop.uris-outdoor.com/

飛騨市森林組合
平成17年に地域の森林の保続培養及び森林生産力の増進を図ることを目的に設立。飛騨市内を管轄する。管内は、地区の総面積約79,000haに対し、森林の総面積約74,000haとそのほとんどが森に囲まれた地域。森林の状況は、スギ、ヒノキ等の人が植え育てた樹木が全体の3割と少なく、天然林が7割となっている。現在の木材の用途は、柱材やベニヤ材がほとんどであり、樹種はスギ、ヒノキ、カラマツが主として利用されている。現在の林業に不利と思われる、広大で多種多様な広葉樹林を貴重な資源とし、飛騨市や地域の事業体と協力し、活用、育成に取り組み地域林業の更なる発展を目指している。
https://hida-forest.org/

株式会社柳木材
1960年(昭和35年)「柳木材」創業。1987年(昭和62年)株式会社柳木材、有限会社柳不動産、有限会社飛栄産商も同グループで設立。林業・木材業に限らず、木造建築から建材販売まで手掛ける。現在は、山林の売買、木材市場や森林組合から原木を購入し、仕分け・造材し、販売している。2020年6月より敷地内の一角が「飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム」の拠点となっており、柳木材の貯木場には飛騨地域の広葉樹が集まる。

株式会社西野製材所
国内でも珍しくなった広葉樹専門の製材所。株式会社西野製材所3代目社長西野真徳さんの確かな目で仕入れた広葉樹は、飛騨地域を中心とする家具メーカーや木工作家のニーズに合わせ、製材・販売されている。西野社長は、飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム会長でもあり飛騨市が推進する「広葉樹のまちづくり」を牽引し、本製材所は地域における広葉樹流通のハブ機能として重要な役割を担っている。

田中建築
岐阜県飛騨市を拠点に、無垢の木を積極的に使った「家づくり」を提案している建築会社。自然素材に囲まれた田中建築の家で、健康的な暮らしを提案している。工場で製作した材料を現場で組み立てる現代の家づくりに対し、田中建築の家づくりは、あえて工程の中に職人の手作業による製作を組み込む「ハンドメイド」にこだわっている。家づくりのほかにヒダクマのテクニカルサポーターとして、森の端オフィスをはじめとする高度な木工技術が必要な特別なプロジェクトの製作を担当。
https://tanakakenchiku.com/

「森のバトン」企画の背景

飛騨地域には、家具をはじめとする木の製品をつくるための恵まれた環境があります。豊かな森・木を活かし、産業・文化が育まれてきたこの地域には、伐採・集材・造材する人、多様な樹種を見分け、選木する人、製材・乾燥・加工する人が活躍し、それぞれ高度な技術を持っています。さらに、その人たちの仕事を支える刃物を研ぐ人、塗料に詳しい人、機械のメンテナンスをする人など、顔の見える繋がり、木のものづくりを通した連帯があります。そんな中、私たちが日々木のものづくりに関わる人とのふれあいから抱かずにはいられない、ひとつの大きな問いがあります。

「自分たちが10年後も変わらず飛騨の木を使い家具を作っていられるだろうか?」

本企画は、この問いに向き合うことから生まれました。私たちは、森とともにある飛騨地域のものづくりが10年先、もっと先の未来も続くよう、人から人へバトンを渡していくこと・伝えていくことが必要だと感じています。

飛騨地域は家具をつくるには贅沢すぎるほど整った環境だと思っています。伐採・集材・造材・選木・製材・乾燥・加工といった各工程で技術を持つ人たちがいます。(もっと言えば、刃物が研げる人がいて、塗料に詳しい人がいて、機械を直せる人がいます。)それぞれ知識と経験が必要な仕事で、私たちはそういった方々から、専門書にも載っていないような話を聞くたびにワクワクし、この先の未来を考えた思いやりのある仕事を見るたびにハッとさせられてきました。

そういった職人たちの存在をたくさんの人に知ってもらいたい。この地域で一緒に働きたいと思える人たちが増えてほしい。そして、大好きな人たちの仕事が残っていってほしいと願っています。

「森のバトン」事務局
木と暮らしの制作所 松原 千明
飛騨の森でクマは踊る 井上 彩

Organizers/Members

株式会社飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)
岐阜県飛騨市を拠点に、地域に広がる広葉樹の森の活用・循環・価値創造に取り組む会社。
国内外の建築家・デザイナー、飛騨の職人とともに、ユニークなアイデアで、プロダクトから建築空間まで幅広い設計・製作のプロジェクトを実践する。また、専門家とのフィールドワークや調査・研究、宿泊可能なデジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」の運営、森の恵みを活かした商品開発や、ツアープログラムを提供している。
https://hidakuma.com/

井上 彩|Aya Inoue
飛騨の森でクマは踊る 取締役/CMO
島根大学教育学部、武蔵野美術大学彫刻学科卒。
2018年ヒダクマ入社。公式サイトからの情報発信やメールマガジンなどを担当。森と人との接点をつくることに楽しさを感じながら活動中。飛騨で好きな食べ物は、朴葉寿司。

株式会社木と暮らしの制作所
岐阜県高山市で地域産材広葉樹を使いセミオーダー家具「moricara」などを制作。森の木でつくる家具にはたくさんの人々が携わっています。森の木が仕事を生み、家具は人の暮らしをつくり、そして森はまたつくられていきます。「森と木と暮らしをつなぐ」を理念に木と向き合い、その循環を止めることなくつなげていく事が私たちの役割だと考えています。

松原 千明|Matsubara Chiaki
木と暮らしの制作所 取締役
1988年京都府生まれ
2012年富山大学芸術文化学部卒業
2017年木と暮らしの制作所設立
「森と木と暮らしをつなぐ」を理念に商品の開発などを担当

書いた人 井上 彩|Aya Inoue