木と暮らしの制作所

森のバトン 暮らすと働く2024

森のバトン 暮らすと働く2024

森のバトン 暮らすと働く2024

飛騨地域で森や木と関わりながら暮らし、事業を営む方のもとを訪れ、切っても切れない仕事と暮らしについてお話を聞かせてもらうツアーを、飛騨地域内での起業や独立を希望される方を対象に開催します。

当日訪問するのは、今の時代に合わせた木造建築をつくることから地域に残る伝統技術・文化の保全を実践する大工の川上さん、建築設計を生業としながら、間伐材の活用とその物流システム、建材作り、地域通貨Enepoの発行など、地域の循環を生み出している建築家の澤さん、休眠していた製材所を再始動させ、地域の木材・文化の流通に取り組む及川さん、暮らしの中から生まれた定番の家具や小物を中心に地域産材を活用したものづくりを行う家具職人の片岡さん夫妻の4組です。いずれも工房など現場に訪問させてもらい、お話をうかがいます。

本プログラムでは、各訪問先での長めの滞在時間を設けており、ゆっくりと地域で活躍するプロフェッショナルたちと対話ができる貴重な機会です。仕事と暮らし、地域での人と人とのつながりや、飛騨地域での暮らしの魅力、豊かさを感じていただけるのではないかと思っています。また夜には交流会も自由参加で開催しますので、参加者同士の交流も楽しんでもらえたらうれしく思います。

Photo: Eriko Nemoto

イベント詳細

森のバトンとは
森林業、木工業、建築業など木のものづくりに関わる企業・事業者の魅力を地域内外に発信し、未来に向けて自然(森)と人、人と人の繋がりのある飛騨地域ならではものづくりの環境を守り、ともにつくることを目指した企画です。
地域内外の人と地域の人との交流の機会を創出し、互いに理解を深めることにより雇用を促進し、人材確保・木工技術継承、より良い働く環境の整備につながるような企画を実施します。

暮らすと働く 営み見学ツアー
今回のツアーでは騨地域内での起業や独立を希望される方を対象に独身の方はもちろん、お子さまを含めたご家族で来ていただけることも想定しております。
森林業、木工業、建築業など、飛騨の森・木のものづくりに関わるキーパーソンのもとを訪れ、移住後の暮らしや仕事について想像を膨らませせて頂くための企画です。
具体的な訪問先は各分野で素晴らしい仕事をされているという事だけでなく、人として素晴らしい方たちです。移住前からつながりを持つことで、今後の暮らしかた、働き方の参考になれば幸いです。

開催情報

開催日    2024年09月14日(土)-15日(日)
会場    こうこう舎、澤秀俊設計環境 / SAWADEE事務所、やまかわ製材舎、kino workshop
          ウッドフォーラム飛騨、FabCafe Hida
参加費    2,000円(税込み)/おひとり様 小学生以下無料
交流会    3,000円(税込み)/おひとり様 食事・お飲み物(アルコール含む)小学生以下無料
定員    20名
申込方法    本イベントページの「参加する」をクリックし、フォームよりお申し込みください。 申込締切    08/26 18:00(*申し込み状況により締切は更新いたします)

対象:飛騨地域で林業から木工・建築などに携わる業界で起業や独立を希望される方
​​​​企画・主催:木と暮らしの制作所
共催:飛騨の森でクマは踊る
お問い合わせ先: 木と暮らしの制作所 E-mail: info@kitokurashi.com Tel: 0577-77-9773
*本イベントは、「岐阜県地域循環共生圏促進事業」として実施します。

■ ご注意
ツアー内での移動には車が必要です。各自での手配、または参加者同士での乗り合いをお願いいたします。お車のない方は、お申し込みの際にご相談ください。 参加費に含まれるもの・含まれないものは、下記「参加費について」をご確認ください。 希望者多数の場合は、調整の上、選考させていただきます。 お支払いは現地決済(現金のみ)です。 プログラムは、予告なく変更される場合があります。 イベント当日の内容は後日木と暮らしの制作所・ヒダクマのオウンドメディアに掲載する場合があります。

キャンセルポリシー: キャンセルされる場合は、実施日の4日前までに木と暮らしの制作所/ヒダクマイベント事務局までメール・電話でご連絡ください。それ以降は、以下のキャンセル料が発生いたします。
– 3日前:30%
– 前日:50%
– 当日:100%


■ 参加費について

【参加費に含まれるもの】
・ツアー参加費(ガイド料、保険料を含む)

【参加費に含まれないもの】
・宿泊費 ※宿泊に関するご案内は、下記「ご宿泊のご案内」をご覧ください。
・飛騨までの移動費(各自手配をお願いいたします。)
・ツアー時の移動費(乗り合いになります。ご自身のお車で移動の場合、燃料代などはご自身のご負担となります)
・食費(Day1交流会費(夕食・ドリンク付)、Day2朝食・昼食代)


ご宿泊のご案内
飛騨古川や高山市でのご宿泊は下記リンクなどをご覧ください。
飛騨の旅(飛騨市公式観光サイト)
飛騨高山旅ガイド(飛騨・高山観光コンベンション協会のサイト)

プログラム

Day1|09月14日(土)

13:00    ウッドフォーラム飛騨(高山市清見町三日町165)集合・受付
13:00-13:45    イントロダクション・自己紹介
13:45-14:00    移動
14:00-15:00    川上さん(こうこう舎)とお話
15:00-15:30    移動
15:30-16:30    澤さん(澤秀俊設計環境 / SAWADEE)とお話
16:30-17:00    移動
17:00-17:30    ふりかえり@FabCafe Hida
18:00-    交流会(自由参加)@FabCafe Hida

 

Day2|09月15日(日)

08:45    飛騨市役所(飛騨市古川町本町2-22)集合
08:45-09:00    移動
09:00-10:00    及川さん(やまかわ製材舎)とお話
10:00-10:30    移動
10:30-11:30    片岡さん(kino workshop)とお話
11:30-12:00    移動
12:00-12:30    ふりかえり@FabCafe Hida
12:30    終了・お疲れ様でした!

訪問先

川上 舟晴|Shusei Kawakami
こうこう舎 代表/日本伝統建築技術保存会認定技術者
岐阜県高山市出身。幼少期から大工の仕事に興味を持ち、岐阜県立高山工業高等学校建築科を専攻。 卒業後は岐阜県立木工芸術スクールにて建築に関する基礎知識や技術を学ぶ。その後、10年間にわたり三重県桑名市にある社寺建築専門の(株)小島建設大工棟梁のもとで技術を学び習得する。 その後、地元の高山市に帰郷し「総合建築こうこう舎」を開業。小さな会社だからこそできる、顧客の要望へのきめ細かな対応や丁寧な仕事に定評をいただき、令和2年1月 20日に法人として「合同会社こうこう舎」を設立し、現在に至る。
https://koukousya.com/

澤 秀俊|Hidetoshi Sawa
建築家/一級建築士
澤秀俊設計環境 / SAWADEE  代表
NPO法人 活エネルギーアカデミー 事務局
1983年生まれ。2009年東京工業大学大学院修了。東京・ベルリン・パリ・ベトナムでの設計事務所勤務の後、2018年飛騨高山にて澤秀俊設計環境設立。自伐間伐材の物流システムと利活用、建材作りや地域通貨Enepoの運営など、「農林水産ものづくりを盛り上げる建築」をテーマに活動中。日本建築家協会JIA環境建築賞優秀賞、JIA東海住宅建築賞最優秀賞、グッドデザイン賞、crQlr Awards、ウッドデザイン賞2022など受賞多数。
https://sawadee-hida.com/

及川 幹|Motoki Oikawa
株式会社やまかわ製材舎 代表
眺木展実行委員会代表
1993年生、静岡県島田市出身。2011年大阪大学人間科学部文化人類学専攻を卒業。奈良にある木材総合会社で製材事業に携わったのち、2020年4月より飛騨市地域おこし協力隊/広葉樹コンシェルジュに着任。2024年4月には「木の文化の落ち穂を拾う」を理念に、株式会社やまかわ製材舎を設立。製材・乾燥・流通事業を軸にした、地域材=地物・旬物のための事業モデルの構築を試行している。
https://note.com/yamakawa_sawmil

片岡 清英・紀子|Kiyohide Kataoka and Noriko Kataoka
kino workshop
高山市の岐阜県高等技能専門校を修了後、家具メーカーに勤務
2000年よりkinoworkshop として活動。
2007年岐阜県飛騨市に住居兼工房を新たに構え移住
三びきのネコと暮らしながら、
飛騨の広葉樹を使い、
日々夫婦でものづくりをしています。
https://www.kinoworkshop.com/

「森のバトン」企画の背景

飛騨地域には、家具をはじめとする木の製品をつくるための恵まれた環境があります。豊かな森・木を活かし、産業・文化が育まれてきたこの地域には、伐採・集材・造材する人、多様な樹種を見分け、選木する人、製材・乾燥・加工する人が活躍し、それぞれ高度な技術を持っています。さらに、その人たちの仕事を支える刃物を研ぐ人、塗料に詳しい人、機械のメンテナンスをする人など、顔の見える繋がり、木のものづくりを通した連帯があります。そんな中、私たちが日々木のものづくりに関わる人とのふれあいから抱かずにはいられない、ひとつの大きな問いがあります。

「自分たちが10年後も変わらず飛騨の木を使い家具を作っていられるだろうか?」

本企画は、この問いに向き合うことから生まれました。私たちは、森とともにある飛騨地域のものづくりが10年先、もっと先の未来も続くよう、人から人へバトンを渡していくこと・伝えていくことが必要だと感じています。

飛騨地域は家具をつくるには贅沢すぎるほど整った環境だと思っています。伐採・集材・造材・選木・製材・乾燥・加工といった各工程で技術を持つ人たちがいます。(もっと言えば、刃物が研げる人がいて、塗料に詳しい人がいて、機械を直せる人がいます。)それぞれ知識と経験が必要な仕事で、私たちはそういった方々から、専門書にも載っていないような話を聞くたびにワクワクし、この先の未来を考えた思いやりのある仕事を見るたびにハッとさせられてきました。

そういった職人たちの存在をたくさんの人に知ってもらいたい。この地域で一緒に働きたいと思える人たちが増えてほしい。そして、大好きな人たちの仕事が残っていってほしいと願っています。

「森のバトン」事務局
木と暮らしの制作所 松原 千明
飛騨の森でクマは踊る 井上 彩

Organizers/Members

井上 彩|Aya Inoue
飛騨の森でクマは踊る 取締役/CMO
島根大学教育学部、武蔵野美術大学彫刻学科卒。
2018年ヒダクマ入社。公式サイトからの情報発信やメールマガジンなどを担当。森と人との接点をつくることに楽しさを感じながら活動中。飛騨で好きな食べ物は、朴葉寿司。

松原 千明|Matsubara Chiaki
木と暮らしの制作所 取締役
1988年京都府生まれ
2012年富山大学芸術文化学部卒業
2017年木と暮らしの制作所設立
「森と木と暮らしをつなぐ」を理念に商品の開発などを担当

書いた人 井上 彩|Aya Inoue 松原千明|Matsubara Chiaki